独創的な四川&創作料理が味わえる本格中華酒場
陳建一 氏に師事し、「スーツァンレストラン陳 名古屋」で副料理長を務めたシェフが手掛ける店が「689」だ。店名の「6・8・9」は、中国で順調・発展・長寿・永続を象徴する縁起の良い数字とされており、訪れる人々の幸せと繁栄を願う想いが感じられる。
料理の味わいはもちろん、店名に込められた意味からも、この店ならではのこだわりが伝わってくる。
ランチでは4種類のメニューがセットとして展開されている。
4種類の醤油を使った担々麺、陳麻婆豆腐、特製醤油ワンタン麺、689式エビチリと、いずれも中華の魅力をしっかり味わえる内容だ。
その中でも今回選んだのは、一番人気の「4種類の醤油を使った担々麺」。
店の看板とも言えるこの一杯は、ひと口目からしっかりとした印象を残す。
濃厚なスープには4種類の醤油が使われており、ベースの旨味と辛さが力強く感じられる。単なる濃さではなく、醤油それぞれの風味が重なり合うことで、奥行きのある味わいに仕上がっているのが特徴だ。
そこに胡麻の深い香りとクリーミーなコクが加わり、全体をまろやかに包み込む。濃厚でありながら重たさを感じさせず、口に含むたびに旨味が広がっていく。
さらに香辛料の深みも感じられ、食べ進めるほどに味の輪郭がよりはっきりしてくる。後味にはピリッとした刺激が残り、この風味の余韻が次のひと口を自然と誘う。
担々麺としての満足感は非常に高く、人気メニューであることにも納得できる完成度だ。
麺は中細で、モッチリとした食感が印象的。
濃厚なスープがしっかりと絡み、すすった瞬間にスープの旨味と胡麻の香りが一体となって広がる。
このモチッとした食感がスープとの相性をさらに高めており、最後まで飽きることなく食べ進められる。中細麺ならではの食べやすさがありつつ、しっかりとした存在感もある。
スープの濃厚さと麺の食感、そのバランスが非常によく取れている一杯と言える。
そして見逃せないのが、すべて無化調で手作りであることだ。
近年は無化調をうたう店も増えているが、この店ではそれが味わいそのものにしっかりと表れている。濃厚でコクがありながら、不自然な後味が残らず、素材の旨味を丁寧に引き出していることが伝わってくる。
手作りならではの細やかな仕上がりも、この一杯の魅力のひとつだろう。
ランチメニューとして提供されているにもかかわらず、ここまでしっかりと作り込まれた担々麺を味わえるのは大きな魅力だ。
名店で経験を積んだシェフの技術とこだわりが詰まった「4種類の醤油を使った担々麺」は、濃厚な旨味、胡麻のコク、香辛料の深み、そしてモッチリとした中細麺の食感が見事にまとまった一杯だった。
担々麺が好きな人はもちろん、本格的な中華ランチを探している人にも印象に残る味わいだ。
689酒吧
- 最寄駅
- 高岳駅 徒歩5分
- 営業時間
- 11:30~14:00(LO13:30)/17:30~22:30(LO21:30)、土・日・祝16:00~22:30(LO21:30)
- 定休日
- 水、不定休
- 支払方法
- 現金、QRコード決済、PayPay、クレジットカード